DM発送代行会社名があるDM反応率テスト

質問

あるコンサルタントさんからの質問です。

「最近、DM発送代行会社名が封筒に印刷してあるDMが増えていますが、反応率に関係していますか?」
最近よくこの質問を受けます。

お客様のマーケティング部や広告代理店、コンサルタントさん、当社のお客さんなど、さまざまなかたから質問を受けます。
皆さんの真剣さが良く分かります。

回答

みなさん気になるところです。
実は私も気になり、テストを行っています。

結果から言うと、反応率が1.6倍近く変わりました。
反対にDM発送代行会社名が封筒に記載されていてもほとんど反応率が変わらないこともありました。

そこで発送物について条件を付けて仕分けし、反応率をテストしました。

反応率に影響すると考えられるのは、DMを送っている会社ではなく別会社の名前が記載されていることです。
記載されている会社が、DM作成している会社ではないことが問題になります。
そのため、DM発送代行会社からのDM、あるいはよくわからない会社からのDMと勘違いされる可能性があります。


通常、封筒に2つの会社名が記載されることは良いことではありません。
受け取るお客様に混乱が生じることが予想されます。

発送目的や送り先条件、プレゼントの有無によりDM発送代行会社名が封筒に記載されているかどうかで反応率が変わりました。
発送する会社のキャラクターや経営方針によっても違いが出ますので、この内容は自社でテストをして方向性を見出してください。


DMを受け取った時


もし、あなたがDM発送代行会社の名前が書かれているDMやニュースレターを受け取ったときにはどんな事を感じるか考えてみましょう。

1 DM発送代行会社を使ったことのある会社の社長さん あなたも自社DMやニュースレター発送にDM発送代行会社を使っていれば、 この会社もDM発送代行会社を使っているのだな。「社内でやるのは大変だし、 コストも安くなるので仕方ないな」と感じる人もいると思います。
あるいは「DM発送代行会社を使っていても表に出るようなことはしない方が いいのにな」と思われる社長さんもいるでしょう。

いずれにせよ、DM内容に大きなマイナスをあたえない可能性が高くなります。
実際のテストでも、社長様宛に定期的にDMを出している不動産関連会社さんの場合は 反応率が、DM発送代行会社名が記載されているDMと、記載がないDMの差はほとんど ありませんでした。


2 DM発送代行会社の存在を知らない新規 反対にDMを受け取ったお客様でDM発送代行会社の存在を知らない人 (通常はこの人たちになります)に届いた場合です。

一番思われるのは、DM発送代行会社を見て「この会社 何」になります。
DM発送代行会社を知らない人には封筒に名前の違う2社があると混乱します。 混乱は不信感を抱きます。

その結果は、開封されない件数や、開封されたとしてもマイナスな感情からの出発になります。
感情で動く個人顧客さんへのDMの場合には、DM発送代行会社の名前が封筒左上の ゆうメール便マーク下にあった場合は、無い場合と比べて反応率が20%以上変わるところがありました。

DM発送代行会社の名前がある場合の前提条件

DM発送代行会社名がある場合と無い場合の反応率の違いを考えるときに、 条件の違いによる反応率の変化があります。
まず反応率が変わる前提条件を考えてみます。

1 発送目的

お客様の発送物は大きく2つに分かれます。
1-1 売上を上げること目的とするもの
1-2 売れ上げとは関係ないもの

1-1 売上を上げること目的とするもの


既存顧客と新規顧とを考えてみます。
既存顧客へのDMにDM発送代行会社名が記載されている場合には、印象が下がります。
理由は、潜在意識の中にこの会社は「大量に出しているのだろうな」「私はその他大勢の顧客だな」 「効率化をしている」「とりあえず出している」「手間暇はかけない会社だ」「顧客を大切に思って いない」「VIP客にはどんなDMを出しているのだろう」「ありきたりのDMなんだろうな」 「中身は面白くなさそう」「とりあえず後で見よう」「開封するのは時間の無駄だな」「ゴミ箱行き」 など、受け取る側のDM発送代行会社に対する印象によって変わります。

出来ればDM発送代行会社の名前はない方がベターです。
また、法人へのDMと個人へのDMでは差が出るかテストしました。
答えは一概にはいえないという結果が出ています。
ただ、DM発送代行会社名が記載されているDMの反応率が明らかに良かったという結果はありまん。
売り上げを目的とするならば、マイナス要因を減らしたいと 思うのであれば、DM発送代行会社名は無い方がベター


2-2:売れ上げとは関係ないもの

売上を上げることに関係しないDMとは何でしょう。
具体的には
・大学などの結果報告書
・請求書(実は売上に関係ありますが、一般的)
・会社移転(実は売上に関係ありますが、一般的)
・人事異動(実は売上に関係ありますが、一般的)
・社内資料
・連絡案内
・同窓会案内

一般的には上記のものが売り上げには意識されていないものです。
しかし、実際にはお客様との関係性を深めるためにとても大切な発送物になります。

理由はいくつかあります。
例えば請求書を送るときには請求書だけを送るのが一般的です。
圧着ハガキなどで代用することが増えています。
しかし、あるお客様は、長年、圧着ハガキではなく封筒に入れて、請求書以外にお得情報や、 会社の近況を入れたりしています。
離脱するお客様は同業他社に比べ低いデータが出ています。
しかし、売り上げを意識しないものであれば、届ければよいということになりますので、 反応率のことは考えなくても良いということになります。

これらのものは直接的にDM発送代行者名が封筒に記載されていても影響は少ないと思われます。


2 発送先

DMを受け取る人のことを考えてみると分かり易いのではないでしょうか?
男性の社長が受け取る場合と若い専業主婦の方が受け取る場合には、思考が違うことは分かります。
しかし、どのように違うのかを具体的な言葉に表してみようとすると、なかなかできない のではないでしょうか?

受け取る側の思考パターンにより、DM発送代行会社の名前が有るか、無いかの差が出てきます。

DMを受け取る側の考え方を知ろうとするときに1つの判断基準があります。
それは、DMを受け取る人が以下の3つのパターンに分かれるとする場合です。

1 感情的
2 理論的
3 合理性


1 感情的


この感情は女性に多いのが特徴です。
例えば車を選ぶときに、男性の場合は性能や機能を重視しますが、女性は「かわいさ」 「便利さ」を重視します。
しかし、最近の傾向として若い男性にも感情的な理由を重視して買う傾向は増えていると言われています。
また購買決定権が女性にある場合は、感情的要素は重要になります。

感情的にものを考える人はDM発送代行会社名があることによりどう考えるかはテストしてみる 必要がありますが、感情的な人と断定してのテストは出来ていません。
従って答えは出ていません。

ただ、感情的に判断する可能性が高いと思われる幼い子供を持った奥様へのデータとしては、 DM発送会社のロゴがあるのと無いので10%近い差が出ました。
DM発送代行会社名が無い方が良いという結果です。


2 理論的


よく言われる証拠を見せろと言うパターンです。
数字できっちりとデータが表示されていることで納得するタイプです。
論理的な人と断定してのテストは出来ていません。
しかし、理工系の大学出身で研究関連に携わる人へのDM結果としては、差がでています。
この結果を受けて、ある広告代理店ではDM発送代行会社名のあるDMは出さないことに決定しています。


3 説得


順序だてて、分かり易く説明していくことで納得するタイプです。
このタイプは感情的・理論的に判断する人と被ることがあります。
説得型の特徴はすぐに明快に分かることが大切です。
こちらのデータは特定できないためデータがありません。

以上3つのパターンはどれか一つだけで考えるということではありません。
多くの人が上記3つの型を持っています。
その比率が違うと考えて頂ければよいと思います。

結 論


上記の結果を考えると、DM発送代行会社の名前は無い方が良いことが分かります。
直観的に結果は分かると思いますが、程度の差があることは知っておくほうが良いと思います。

最近の傾向として広告代理店やマーケティング部門を通したDMはDM発送代行会社の記載に ついて気にしている会社が増えています。DM発送代行会社名が入ったDMは注意が必要です。 できればDM発送代行会社名の無いDMをお勧めします。

自社のDMも一度テストしてみることをお勧めします。

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