ちょっと変わった窓空き封筒
質問
私は工務店の2代目です。
愛知県で30年新築とリフォーム全般の仕事を行っています。
豊田さんのところへは毎月ニュースレター発送をお願いしています。
おかげさまでニュースレターの効果は年々増しています。
売り上げも増え社員も増員しました。
今年は戸建て注文を積極的にとるために、
ダイレクトメールを発送しようと思っています。
実は原案はもうすでにできていて、今校正に出しているところです。
今回見てもらいたいDMはA4用紙一枚だけです。
すでに作ってしまったので、レイアウトは変更できないのですが
何か反応を上げる方法がないでしょうか?
ダイレクトメールを作る前に、
豊田さんに見てもらえばよかったのですが、
諸事情があり作った後での問い合わせで申し訳ありません。
変更点も限られていると思いますがよろしくお願いします。
回答
よくわかりました。
○○さんはニュースレターを4年以上続けています。
内容も初めに比べて格段に良くなってきています。
このニュースレターを楽しみにしている
お客さんも多いと聞いています。
ニュースレターでの接触頻度の向上もあり、
新築からリフォームのお客さんが増え、大成功ですね。
ダイレクトメールは拝見しました。
他に何か良い方法を考えてみましょう。
まだ封筒は決めていないので今回は封筒を工夫してみます。
紙封筒の場合には封筒に開封したくなるような
キャッチコピーを印刷、あるいは封筒の中に
厚みのあるものを入れ「何かな」
と思わせて開封を促す方法がよく使われます。
しかし今回はこれらの方法を使わずに窓空き封筒を使います。
通常窓空き封筒は窓空き部分に
宛名データが見えるようにします。
既製品の窓空ほほとんどこの形式です。
しかしこれでは面白くないので、今回は窓空き部分に
印刷物にあるキャッチコピーをすべて見せる封筒を作成します。
したがって窓空き部分には住所は入りません。
宛名は封筒に直接宛名ラベルを貼ります。
封筒は角2サイズの大きな封筒は使いません。
理由は角2サイズの封筒にA4用紙を入れると
空間が多いため上下左右に動くので、
キャッチコピー部分だけを見せることが難しくなります。
そのためお客さんが今回のDMを見たときに、
きっちりキャッチコピーが見えるようにすることができません。
そこで封筒を特別サイズで作ります。
A4サイズの紙が、入れた時に上下左右の余白5mm
ぐらいになるような封筒を作成します。
そして窓空きの部分に、今回のキャッチコピーの大きさ
横180mm・高さ63mmに上下でそれぞれ
5mmプラスして窓を作成します。
この方法で封筒を作るとA4用紙が封筒の中で
上下左右に動いてもキャッチコピーの部分は全部見えます。
この方法で2種類のキャッチコピーを作り
比較テストをして反応を調べます。
今回は原稿ができているのでキャッチコピーだけの変更になります。
キャッチコピーを見せる窓空き封筒はほとんどありませんので
反応率を上げられます。
お客さんの反応を前回の角2封筒の場合と比べて
コストパフォーマンスを調べてください。
また窓空き部分の大きさを工夫することも可能です。
窓空き部分は通常の窓空き封筒と同じにする必要はありません。
特に大きな封筒(角2封筒、A4封筒)などでは
窓空き部分を大きくとり、目立つキャッチコピーや
お客様に利益のある内容を表現する方法もあります。
また窓空き部分は通常左上になります。
しかし窓空き部分の場所を上下左右、
どこでも自由に変えた封筒を使い
反応率を上げる挑戦もしてください。
例えば角2封筒の下の部分に大きく透明部分を作り
言いたいことの一部を見せる方法もあります。
またクイズ形式にして、答えは封筒を開けないと
見えないようにすることもOKです。
透明部分を作る封筒はコストがかかります。
そのためある程度の数をまとめて作成し
コストを下げる工夫を行ってください。
また封筒の色も派手な色、地味な色、コーポレートカラー、
消費にマッチした色、顧客層にマッチした
色など注意を払う必要があります。
封筒の色が決まると中に入れる紙の色も考える必要があります。
透明部分からは封筒の中に入る紙が見えます。
封筒の中に入っている紙の色と、封筒の色が
うまくマッチしているかも考えてください。
反対にミスマッチを狙う場合もあります。
封筒を見たお客さんに違和感を感じさせ、開封率を上げる方法です。
出来上がってから「?」では困りますので
初めにしっかりと見本を作り作成してください。
窓あき封筒は特殊封筒と思われていますが、
今はインターネットの印刷会社を探すと
たくさんの会社で作成することができることがわかるはずです。
価格も様々ですので検討してください。
また窓あき封筒の応用版として
A4の透明封筒を使う方法があります。
当然ですが透明封筒は封入物が見えます。
先ほどの窓あき封筒は中が見えない封筒に
封筒中身が見るように透明のセロハン部分を作ります。
透明封筒は窓空き封筒の窓あき部分が全部だと考える方法です。
例えば、色紙に横長の長方形の穴を開けます。
横長長方形の穴の部分が窓あき封筒の窓あき部分と考える方法です。
実際には表面だけでなく裏面も同じように穴を開け
窓あき封筒と同じ効果を持たすことができます。
透明封筒を使い、窓あき部分を作るほうが
コスト的には安くなります。
またテストを行う場合にも作業が簡単にできます。
そのため窓あき部分の大きさ変更や位置変更、
更には用紙の色、大きさ変更などが容易にできます。
ただし透明封筒を使い、窓あき部分を作る場合には
通常の封筒に比べて陳腐に見える場合があるので工夫が必要です。
透明封筒を使い、窓あき部分を使う場合で
陳腐に見せないようにするには
・紙質を変更する
・紙に印刷をする
・紙厚を変更する
・イラストや写真をつかう
・窓あき封筒風にする
などの工夫の余地があります。
窓あき封筒を工夫することで、開封率が上がることが
よくありますので検討してみてください。
他のおすすめ記事
010_DMの開封率を上げる方法
021_紙封筒と透明ビニール封筒 反応率が良いのは?
022_「ビニール封筒はやめて」と言われたら
038_透明封筒と挨拶状の効果的な使い方
080_DM開封率を上げる仕掛け
前の記事
204_DMの再現性を考える
お見積はその場でお答えいたします
↓ワンクリックでお電話できます↓
TEL 0561-37-2027
土日祝祭日休み 9時から18時まで(昼食時間もOK)
フォームでのお見積依頼はこちら
3時間以内に返信いたします
(営業時間外を除く)