DM紙

そうですね。
DＭに使う紙について考えられることはあまりありません。
しかし、あるコンサルタントさんは紙についてとても真剣に考えておられ、テストしています。
その結果も踏まえて紙について考えてみます。

紙は５つの要素に分かれます。

１　サイズ
２　色
３　厚さ
４　材質
５　形

1 サイズ

封筒のに入れる紙のサイズは大きく分けて
・A4サイズ
・B５サイズ
・A3サイズ（２つ折りにする）
がよく使われます。

紙のサイズはDM反応率に余関係ないと考えている方が多いと思います。
後で述べる紙の厚さも含め反応率に関係してきます。
通常はA4用紙だけで封入物を作成します。

ただ申込用紙等、他とは違うもの、言い換えると一番重要と思える内容が書いてある用紙については大きさを変えて目立たせる方法があります。

よく使われる方法はA4サイズの中にB5サイズの紙を入れる方法です。
サイズを変えることにより違和感を覚えて注目される効果があるためです。

目立つ方法として、長３封筒に入れる形をで、紙を６つ折りにして入れる方法もあります。
少しコストはかかりますが詳しいデータを入れる時などに使うと有効です。

２　色

DMの中に違った色の紙を入れることにより目立たせる方法です。
DMの紙の色にこだわる場合はモノクロ印刷の場合になります。
モノクロ印刷の場合は基本文字色は黒色になります。
ただ問題があります。
紙の色により文字が沈んでしまい、読みにくくなることがあります。
暗い色の紙は避けるのが無難です。
おすすめは　黄色・オレンジ色・クリーム色になります。

カラー印刷の場合には色数を多くすると派手に見えますが要点が分かりにくくなり、伝わりにくくなります。
良い手本として寄付をお願いするDMなどでよく使われる２色印刷はとてもよくできています。
カラー印刷の場合は色の発色を良くするために基本はコート紙を使います。
ただ、落ち着いた色合いを出したい場合はマットコート紙を使いキラキラ感を無くします。

好みによりますが、最近はマットコート紙を使われるお客さんが増えています。

３　厚さ

紙の厚さを変えると違和感を感じて目立ちます。
また複数の紙の間に重さのある厚紙で一回り小さな紙を入れると特に目立ちます。
重さがあるためも封筒から出したときに他の紙からはみ出したり、抜け落ちることがあるため、上手く使うと効果が上がります。

封筒に入れる紙全部の厚みを１サイズから２サイズ厚くすることで高級感や重みが出ます。

複数枚の紙をホッチキス止めする場合に紙の厚さを考える必要があります。
通常使われるホッチキスではコピー用紙5枚程度までと考えてください。
10枚でもホッチキス止めはできますが、扱いずらくなります。

コート紙とマットコート紙で悩んだ時の判断基準として厚さがあります。
例えば135㎏（紙の厚さの単位）が同じでもマットコート紙の方が実際の紙厚は厚くなります。
A4ハガキでコストを抑えたい場合はコート紙よりも1ランク下の厚さの紙でも大体同じ厚さになるため、よく利用されています。

４　材質

よく使われる紙は以下の3つになります。
・上質紙（コピー用紙）
・コート紙（表面がツルツルの紙）
・マットコート紙（上質紙の上にコートしたもの）
申込用紙等、お客様に書き込みをしていただく紙にコート紙を使うとボールペンで字が上手く書けなくなります。
しかし、文字の書きやすさは上質紙が良いですが、印刷の仕上がりの美しさはコート紙が上質紙（コピー用紙）に勝ります。
そこでよく使われる紙にマットコート紙という名前の紙があります。
マットコート紙はコート紙よりも仕上がりが鮮やかではありませんが、落ち着いた感じに仕上がります。
DM内容によりどちらを使うかを決めます。

DMに入れる内容としての基本は
・あいさつ文
・DM（パンフレット）
・申込書・ホームページに誘導する用紙
・付属（お客様の声他）
が基本になります。

使う紙は
あいさつ文・お客様の声：上質紙
パンフレット：コート紙
申込書：マットコート紙（文字を書くため）
がよく使われるパターンです。

５　形

紙を特定の形にすることを型抜きと言います。
型抜きを利用する目的
１　商品の実物大：大きさを実感してもらう目的
２　イメージ：色や形・デザインを感じてもらうため
４　ブランド戦略：自社のブランドイメージを伝えるため
５　違和感を出し反応率アップ：予想を裏切ることで違和感を感じてもらう
６　プレゼント：うちわ・付箋・変形レター
７　割引券：目立たせるため

子供向けの通信教育のDMなどで使われるDMらしさを無くすための道具として親しみを感じる形にすることがあります。
よくあるのはパンダの形など動物の形に切り抜いたＤＭです。

その他の例としては
・車：荷台の大きさを表現・燃費の良さ
・タイヤ：静かさ・燃費の良さ
・ハンバーガー：ボリュームを出した実物の大きさ
その他、凝ったものとしては飛び出す絵本的なものもあります。
いずれにしてもコストがかかるため反応率とコストのバランスを見る必要があります。

まとめ

DMに入れる紙も反応率に影響をしてきます。
コストパフォーマンスを考えながらテストすることをお勧めします。
思った以上に反応率UPすることがあります。
特に紙の厚さと、材質は注意が必要です。

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